屋根修理をする際の費用相場を紹介!費用を安く抑えるコツも解説
2025.07.03 (Thu) 更新
屋根修理を検討している方のなかには、どれくらい費用がかかるのか相場を知りたい方が少なくありません。
屋根の状態によっては、部分的な修理で済むこともあれば、大規模な工事が必要になることもあります。
本記事では、修理の範囲ごとの費用相場を紹介します。
費用を安く抑えるコツも解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
屋根を部分的に修理する場合の方法と費用相場
屋根の修理は内容によって費用が異なります。
部分的な修理の場合、主な方法は以下の通りです。
・棟板金の交換
・谷板金・谷樋の交換
・瓦の差し替え
・瓦の漆喰補修
・棟瓦の交換・積み直し
それぞれの内容と費用相場を紹介します。
棟板金の交換
棟とは屋根で最も高い位置を指します。
棟板金は棟に設置されている部品で、屋根材同士が合わさる部分を覆っています。
棟板金を固定する釘がゆるんだり抜け落ちたりすると、棟板金が剥がれるリスクが高くなるため注意が必要です。
また、釘が抜けた穴から雨水が浸入する可能性もあります。
もともと棟板金は強風や台風で剥がれ落ちやすい場所でもあり、定期的な点検やメンテナンスをおすすめします。
修理にかかる費用相場は4~20万円です。
谷板金・谷樋の交換
屋根の接合部分にある谷部分に設置されている部品は谷板金、谷樋と呼ばれます。
これらは、屋根に溜まった雨水を排水する役割があります。
雨水が集まる場所のため、傷みやすい部品の一つです。
破損したり、サビが発生したりした場合、雨漏りの原因になるため注意してください。
修理にかかる費用相場は5~20万円です。
瓦の差し替え
日本瓦やスレート瓦に大きな割れや欠け、剥がれが見られた場合は「差し替え」による修理が可能です。
全面的な交換より費用を抑えられますが、新しい瓦と既存の瓦がなじまず、見栄えが悪くなる可能性があります。
修理にかかる費用相場は1~20万円です。
瓦の漆喰補修
瓦屋根には、棟や軒先の瓦を固定するために漆喰が使われています。
漆喰が劣化してくると瓦がずれたり、雨漏りにつながったりする可能性があるため、定期的な補修が必要です。
修理にかかる費用相場は4~30万円です。
棟瓦の交換・積み直し
瓦屋根の最も高い位置にある棟瓦は、風の影響を受けやすく、トラブルが発生しやすい箇所です。
飛散や破損などが見られる場合、交換や積み直しが必要になります。
放置すると雨漏りなどの被害が大きくなるため、早めの対処をおすすめします。
修理にかかる費用相場は4~66万円です。
屋根を全体的に修理する場合の方法と費用相場
屋根の劣化状態によっては、全面的な修理が適切な場合もあります。
屋根を全体的に修理する方法には以下の3つの方法があります。
・塗装
・カバー工法
・葺き替え
それぞれの内容と費用相場を紹介します。
塗装
塗装することで、屋根の見た目を美しく保つだけでなく、防水性の向上や屋根材の保護といった効果も期待できます。
修理にかかる費用相場は60~80万円です。
ただし、屋根材によっては塗装ができない場合もあります。
カバー工法
カバー工法とは、既存の屋根の上に新しい屋根材を被せる工事です。
既存の屋根材を撤去したり処分したりする必要がないため、費用を抑えられます。
ただし、屋根の重量が増えるため、建物全体にかかる負荷が大きくなる点に注意が必要です。
耐震性も低下する可能性があるため、建物や屋根の状態によっては葺き替えの方が適しているケースもあります。
修理にかかる費用相場は80~150万円です。
葺き替え
葺き替えとは、既存の屋根材を剥がして新しいものに張り替える工事です。
劣化の範囲が広い場合や、屋根全体が老朽化している場合に向いています。
また、屋根材の下にあるルーフィング(防水シート)や野地板も新しくなるため、防水性も高められます。
修理にかかる費用相場は100~200万円です。
ユールーフが屋根を修理した事例
ユールーフが屋根を修理した事例を紹介します。
修理後のイメージをつける参考になれば幸いです。
福岡市東区 K様邸
<BEFORE>
<AFTER>
劣化が進んだ屋根を塗装した事例です。
屋根の表面はコケやカビなどで汚れていました。
高圧洗浄で徹底的に洗浄したあと、下塗り・中塗り・上塗りと3工程で塗装を行いました。
また、塗膜の膨れや剥がれを防止するために「タスペーサー」と呼ばれる部品を設置しています。
通気性を確保できるため、屋根材の劣化を防ぐ効果もあります。
福岡市西区 K様邸
<BEFORE>
<AFTER>
台風によって剥がれてしまった棟板金を修理した事例です。
棟板金は剥がれて落下したものの、まだ使用できる状態だったため再利用しています。
棟板金を固定する釘が緩んでいたことが、強風による剥がれの原因となるケースは少なくありません。
台風前に釘のゆるみや、棟板金が浮いていないか点検がおすすめです。
福岡市東区 S様邸
<BEFORE>
<AFTER>
アスファルトシングルでカバー工事を行った事例です。
既存の棟板金を撤去し、ルーフィング(防水シート)を敷きました。
ルーフィングには、建物の内部に雨水が浸入するのを防ぐ役割があります。
その上に新しい屋根材を施工し、最後に棟板金を取り付けて完了です。
福岡市西区 K様邸
<BEFORE>
<AFTER>
瓦屋根をアスファルトシングルに葺き替えた事例です。
瓦より軽量なアスファルトシングルで葺き替えることで屋根全体が軽くなり、建物への負担が軽減されるため、耐震性が向上します。
瓦を撤去したあと、劣化していたルーフィング(防水シート)も撤去しました。
下地も必要に応じて補強してから、新しい屋根材に葺き替えました。
屋根修理の費用を安く抑えるコツ
屋根修理の費用を抑えるには、以下の方法があります。
・定期的に屋根の検査を行う
・火災保険を利用する
・補助金・助成金を利用する
・外壁塗装と同時に行う
それぞれ具体的な内容を解説します。
定期的に屋根の検査を行う
屋根は日常的に状態を確認するのが難しい場所です。
そのため、屋根材の落下などでトラブルに気づいたときには、すでに劣化や破損が拡大しているケースも少なくありません。
劣化が進むほど、修理にかかる費用も高額になりがちです。
定期的に検査を行い、必要なメンテナンスを行うことで、耐久性を維持して将来的な修理費用を抑えることができます。
火災保険を利用する
屋根が破損した原因が台風や大雪など自然災害の場合、火災保険が適用される可能性があります。
ただし、火災保険の内容によっては、修理にかかる費用の最低金額が設定されている場合があります。
また、カバー工法などで屋根をグレードアップするなど、工事内容によっても対象外となるため、注意が必要です。
詳しくは、加入している保険の内容を確認してください。
補助金・助成金を利用する
自治体によっては、屋根の修理に利用できる補助金・助成金があります。
対象となる工事や利用するための条件は、制度によって異なります。
利用できる補助金・助成金があるかは、自治体のホームページなどを確認してください。
施工実績が多い修理会社は制度を把握している可能性が高いため、相談するのもおすすめです。
外壁塗装と同時に行う
屋根の修理を行う場合、足場の設置が必要です。
足場を設置するにも費用がかかるため、同様に足場が必要になる外壁塗装と同時に行うことをおすすめします。
外壁も屋根と同様に、定期的なメンテナンスが必要です。
2つのメンテナンスを同時に行うことで、総合的に考えると費用を抑えられます。
ただし、屋根修理だけを依頼するより費用はかかるため、無理に同時に行う必要はありません。
屋根修理を依頼する際は悪質業者に注意
屋根修理は悪質業者によるトラブルが多数報告されています。
次のような特徴をもつ業者には注意してください。
・突然訪問してくる
・契約を急かす
トラブルの内容としては、法外な費用を請求される、工事の内容に満足できないといったものがあります。
自分で信頼できる修理会社を探して依頼するのがおすすめです。
屋根修理は信頼できる会社を選んで依頼しよう
屋根修理は、屋根の状態によって適切な方法が異なり、費用も変わります。
悪質業者に依頼してしまうと、必要以上に高額な費用を請求される可能性があるため注意が必要です。
施工実績などを確認し、信頼できる会社を選んで依頼するのがおすすめです。
ユールーフは20,000件以上の施工実績をもちます。
見積もりや診断は無料で行っておりますので、気軽にご相談ください。