屋根修理に火災保険は利用できる?利用できないケースと注意点を解説
2025.07.07 (Mon) 更新
屋根が損傷した際、火災保険を利用して工事費用を抑えたいと考える方も多いのではないでしょうか。
自然災害によって屋根が傷んだ場合、火災保険を利用できます。
ただし、経年劣化や施工不良による屋根の損傷は火災保険の対象外です。
自己負担額をおさえるためにも、うまく火災保険を活用する必要があります。
本記事では屋根修理で火災保険を利用できるかどうかを、詳しく解説します。
申請時の注意点や利用する流れなども紹介しているため、参考にしてください。
自然災害で損傷した屋根は火災保険で修理できる
自然災害によって損傷した屋根は、火災保険を利用して修理費を補償してもらえる可能性があります。
火災保険には「風災」「雪災」「雹(ひょう)災」といった自然災害による被害を補償する内容が含まれているケースがほとんどです。
たとえば台風で瓦が飛ばされたり、大雪で屋根がへこんだりといった被害があげられます。
申請条件を満たせば修理費用の一部、場合によっては全額が補償されるケースもあります。
まずは契約内容を確認し、火災保険が適用されるかどうか問い合わせをするのがおすすめです。
屋根修理に火災保険が利用できないケース
次のようなケースは、屋根修理に火災保険が利用できません。
・経年劣化
・新築時やリフォーム時の施工不良
・屋根修理費用が免責金額(自己負担額)を超えない場合
それぞれ詳しく解説します。
経年劣化
屋根の老朽化による損傷は、火災保険の補償対象になりません。
火災保険はあくまで自然災害による被害を補償するものです。
時間の経過によって自然に劣化した部分は補償の対象外です。
屋根材の防水機能が経年劣化して雨漏りが発生しても、保険金は支払われないため注意してください。
修理対象が自然災害による被害であるかどうかを見極めるためには、一度業者や保険会社へ相談する必要があります。
新築時やリフォーム時の施工不良
施工ミスによる屋根の損傷は、火災保険の対象外です。
火災保険は工事の不具合には対応していません。
新築後すぐに不具合が起きたり、屋根のリフォーム後にトラブルが生じたりした場合は、まず施工業者に連絡する必要があります。
保証の有無や対応の可否は、業者が判断して決定します。
屋根修理費用が免責金額(自己負担額)を超えない場合
火災保険には「免責金額(自己負担額)」が設定されていることがほとんどです。
免責金額とは、保険を使うときに自分で負担しなければならない自己負担額のことです。
たとえば、屋根への被害が軽度で修理費が数万円程度の場合、火災保険では補償されない可能性が高くなります。
免責金額は加入している保険によって異なる場合があるため、確認する必要があります。
屋根修理で火災保険を利用するときの注意点
屋根修理で火災保険を利用するときの注意点を紹介します。
・被害を受けてから3年以内に請求する
・保険金の請求は自分で行う
・全額補償されるとは限らない
・火災保険の申請サポート詐欺に注意する
保険金を受け取れなかったり、トラブルに巻き込まれたりする可能性があるため、詳しく解説します。
被害を受けてから3年以内に請求する
火災保険は、被害発生から3年以内に請求する必要があります。
保険法で損害を知ったときから3年以内に申請しないと、時効により請求権が消滅すると定められているからです。
被害を受けてから時間が経ちすぎると、原因の特定が難しくなります。
自然災害による屋根の損害を発見したら早めに行動することが重要です。
保険金の請求は自分で行う
保険金の請求は、原則として契約者本人が行います。
業者任せにしてしまうと、必要書類の不備や不正請求などのトラブルに巻き込まれるリスクがあります。
自分自身で書類の内容を確認して申請するほうが安心です。
スムーズに保険金を受け取るためにも、請求手続きは自分の手で進めてください。
全額補償されるとは限らない
火災保険を利用したからといって、必ずしも工事費用が全額補償されるわけではありません。
火災保険には免責金や支払い限度額が設定され、自己負担が発生するケースがあります。
免責方式の場合、仮に修理費用が30万円だったとしても、免責金額が10万円なら残りの20万円が保険金として支払われることになります。
補償内容を確認し、自己負担が生じる可能性も想定しておくと安心です。
火災保険の申請サポート詐欺に注意する
「保険を利用したら無料で屋根修理できます」と、うたう業者には注意が必要です。
一部の悪質な業者は、虚偽の申請を促したり、手数料を不当に請求したりする詐欺行為を行っています。
申請が却下されたにもかかわらず「手数料だけは支払ってほしい」と求められる可能性があります。
予期せぬトラブルに巻き込まれる場合もゼロではありません。
火災保険の申請サポートを依頼する際は、信頼できる実績豊富な業者を選ぶことが大切です。
屋根修理で火災保険を利用する流れ
一般的に火災保険を利用する流れは次のとおりです。
・屋根修理業者へ見積もりを依頼する
・火災保険の申請や書類の提出をする
・保険会社の鑑定人が調査する
・保険金が確認できたら屋根修理を行う
必要な書類提出や現地調査などを経てから保険金が支払われます。
すぐに受け取れるわけではないため、早めに申請する必要があります。
屋根修理の費用相場
屋根修理の費用相場は下記のとおりです。
・屋根塗装:60〜80万
・カバー工法:80〜150万円
・葺き替え工事:100〜200万円
※約30坪ほどの住宅
上記以外にシーリング費用や付帯塗装、消費税や諸経費が含まれるため、あくまで目安です。
塗装環境や施工方法によっても異なることから、業者へ見積もりを依頼し正確な費用を把握する必要があります。
屋根修理にかかる日数の目安
屋根修理に必要な日数は、どのような工事を行うかで異なります。
・屋根塗装:5~14日
・カバー工法:5〜10日
・屋根の葺き替え:2〜14日
多くの場合で1〜2週間程度かかります。
ただし、天候や屋根の劣化状況に応じて異なるため、正確な工期は業者へ確認してください。
火災保険を利用して屋根修理を行うときの業者の選び方
火災保険を利用して屋根修理を行うときには、次のポイントをおさえて業者を選ぶ必要があります。
・火災保険を利用した屋根修理の実績が豊富にある
・自社施工している
・口コミ評価が高い
信頼できる業者に依頼するためにも、参考にしてください。
火災保険を利用した屋根修理の実績が豊富にある
屋根修理の実績が豊富な業者を選ぶことは、安心・安全な施工を受けるうえで重要です。
特に、自然災害による修理で火災保険の利用を考えている場合は、施工実績だけでなく保険申請に関する専門知識も欠かせません。
屋根の修理は、屋根材によって工法が大きく異なり、専門的な知識と技術が求められます。
同じく、火災保険について詳しい業者は、保険会社が求める書類の作成や損傷状況の的確な説明ができます。
安心して工事をまかせるためにも、施工技術と保険知識の両方に豊富な実績がある業者を選ぶことが大切です。
自社施工している
自社施工とは、見積もりから実際の施工までを外部の下請け業者にまかせず、すべて自社の職人が対応する業者のことです。
手数料がかからないため、お手頃価格で工事ができます。
ユールーフは屋根工事会社では珍しく、足場も自社で設置しています。
できるだけ工事費用を抑えたい方は、自社施工がおすすめです。
口コミ評価が高い
実際に業者を利用した方の声は、対応力や工事の仕上がりを把握する判断材料になります。
「説明が丁寧だった」「工事後のアフターフォローが早かった」など、具体的な口コミがある業者は信頼性が高いといえます。
GoogleマップのレビューやSNS、地域に密着している業者なら知人の声などを参考にするのがおすすめです。
ユールーフは糸島市、福岡市の屋根工事会社の中で口コミNo.1の実績を誇る業者です。
お客様満足度も96%と高く、多くのお客様から安心してまかせられるとの評価をいただいています。
屋根修理に火災保険を利用できるかどうかは保険会社へ相談しよう
屋根修理で火災保険を利用する場合、自然災害であれば適用されます。
しかし、経年劣化なのか災害による被害なのかを個人で判断するのは難しいため、まず保険会社に確認するのが大切です。
加入している保険会社やプランによっても補償内容は異なり、自己判断では正確な情報を得にくい可能性があります。
さらに、申請は3年以内に行う必要があり、全額補償されるわけでないことにも注意が必要です。
屋根修理に火災保険を活用するためには契約内容を確認し、早めに保険会社へ相談するのをおすすめします。