葺き替え工事で屋根をガルバリウム鋼板にするときの費用相場を解説
2025.09.03 (Wed) 更新

葺き替え工事で屋根をガルバリウム鋼板にするときに気になるのが、費用相場ではないでしょうか。
屋根の葺き替え工事は既存屋根をすべて撤去し、新しい屋根材を設置する施工方法です。
既存屋根の処分・撤去費用が必要になるため、工事費用は高額になる傾向があります。
費用相場を把握し、納得したうえで葺き替え工事を行うことが大切です。
本記事では、葺き替え工事で屋根をガルバリウム鋼板にするときの費用相場を紹介します。
工事費用を安く抑える方法や、葺き替え工事で屋根をガルバリウム鋼板にするときのメリット・デメリットも解説するため、参考にしてください。
葺き替え工事で屋根をガルバリウム鋼板にするときの費用相場

30坪ほどの住宅の葺き替え工事費用は100〜200万円が目安です。
屋根材別の費用目安は以下の通りです。
・スレートからガルバリウム:80〜200万円
・瓦からガルバリウム:100〜220万円
・トタン屋根からガルバリウム:80〜160万円
費用は屋根材の種類や屋根の面積、下地の状態などによって大きく変動します。
正確な費用を知るためには専門業者に現地調査を依頼し、詳細な見積もりを取得する必要があります。
葺き替え工事で屋根をガルバリウム鋼板にする際に費用を安く抑えるコツ

葺き替え工事で屋根をガルバリウム鋼板にする際、費用を安く抑えるコツがあります。
・補助金、助成金を利用する
・火災保険を利用する
・自社施工の業者へ依頼する
それぞれ詳しく解説するため、葺き替え工事費用を抑えたい方は参考にしてください。
補助金・助成金を利用する
葺き替え工事費用を抑えるために、国や自治体が実施する補助金・助成金制度の活用を検討するのがおすすめです。
省エネ性能の向上が期待できる遮熱・断熱工事や、耐震性の強化につながるリフォームに対して、費用の一部が補助される場合があります。
具体的には「省エネリフォーム補助金」「耐震改修補助金」などがあげられます。
補助金制度はさまざまな条件が定められていることがほとんどです。
補助金や助成金の利用については、お住まいの自治体のホームページで確認するか、リフォーム業者に相談してください。
火災保険を利用する
台風や大雪などの自然災害が原因で屋根が破損した場合、火災保険が適用できる可能性があります。
火災保険の多くは、火災だけでなく風災・雪災・雹災(ひょうさい)による損害も補償対象としています。
「台風で屋根材が飛んだ」「大雪の重みで屋根が歪んだ」などのケースが対象です。
経年劣化による損傷は対象外となるため、原因の特定が重要です。
屋根の不具合が自然災害によるものか判断に迷う場合は、保険会社や専門業者に相談してください。
自社施工の業者へ依頼する
工事費用を抑えたいなら、下請け業者を使わない自社施工の専門業者に直接依頼する方法があります。
ハウスメーカーなどは下請けに発注するため、中間マージンといわれる手数料が発生し費用が割高になる傾向です。
自社施工の業者であれば中間マージンが発生せず、葺き替え工事費用が安くなる可能性があります。
営業担当者と職人の間の伝達ミスが起こりにくく、責任の所在が明確になる点もメリットです。
適正価格で質の高い工事を望むなら、自社施工を行う地域の屋根工事業者に依頼するのがおすすめです。
葺き替え工事で屋根をガルバリウム鋼板にするメリット

葺き替え工事で屋根をガルバリウム鋼板にするメリットは下記のとおりです。
・耐久性が高い
・耐震性に優れている
・幅広い屋根の形状に対応できる
・葺き替えで屋根の機能が新築同様に回復する
それぞれ詳しく解説します。
耐久性が高い
ガルバリウム鋼板は、非常に耐久性が高く長寿命な屋根材です。
亜鉛、アルミニウム、シリコンを主成分としサビにくく腐食しにくい特徴があります。
長期的な視点で見るとメンテナンスコストを抑えられる点がメリットです。
一度の工事で長く安心して住み続けたい方に適した屋根材といえます。
耐震性に優れている
ガルバリウム鋼板は屋根の軽量化を実現し、住宅の耐震性向上につながります。
屋根が軽くなることで住宅の重心が低くなり、地震の揺れによる住宅への負荷を軽減できます。
重い屋根から葺き替えることは、耐震リフォームとしても有効です。
地震への備えを強化したい場合には、ガルバリウム鋼板への葺き替えがおすすめです。
幅広い屋根の形状に対応できる
ガルバリウム鋼板は加工しやすく、デザインの自由度が高い屋根材です。
金属板であるため曲げたり切断したりでき、さまざまな形状の屋根に合わせられます。
カラーバリエーションも豊富で、外観のイメージに合わせて選べる特徴があります。
機能性だけでなく、デザイン性にもこだわりたい方にもおすすめできる屋根材です。
葺き替えで屋根の機能が新築同様に回復する
葺き替え工事は屋根の機能を一新でき、新築同様の状態に回復できる点がメリットです。
既存の屋根材をすべて撤去するため、普段は見えない下地や防水シートの状態を確認し、補修や交換ができます。
カバー工法では対処できない、下地の腐食や雨漏りの根本原因の解決が可能です。
防水シートも新しくなるため、屋根の防水性能が格段に向上します。
単なる見た目のリフォームではなく、住宅全体の寿命を延ばせるのが葺き替え工事のよさです。
葺き替え工事で屋根をガルバリウム鋼板にするデメリット

葺き替え工事で屋根をガルバリウム鋼板にする際には、次のようなデメリットもあります。
・耐熱性や遮音性に劣る
・葺き替え工事費用は高額になりやすい
メリットだけではなくデメリットも把握し、総合的に判断して葺き替え工事を行うことが大切です。
耐熱性や遮音性に劣る
ガルバリウム鋼板単体では、断熱性や遮音性が低いというデメリットがあります。
金属の特性上、熱を伝えやすく雨粒が当たった際の音が響きやすくなるからです。
夏場に2階の部屋が暑くなる、雨音が気になるといったケースがあります。
断熱材一体型の製品を選んだり、遮音効果のある下地材を使用したりして対策できるため、業者と相談して決定してください。
葺き替え工事費用は高額になりやすい
葺き替え工事はカバー工法や塗装など、ほかのリフォーム方法に比べて高額になる傾向です。
既存の屋根材を撤去したり、処分したりするための費用が追加でかかります。
なかでも、古いスレート屋根にアスベストが含まれている場合は特殊な撤去・処分費用が発生し、さらに高額になる可能性があります。
既存屋根の上から屋根材を重ねるカバー工法のほうが、工事費用は安めです。
ただし、下地から一新できる安心感と長期的な耐久性を考えると、葺き替え工事には大きなメリットがあるといえます。
葺き替え工事でガルバリウム鋼板の屋根を選んで後悔しないためのポイント

葺き替え工事でガルバリウム鋼板の屋根を選び、後悔しないためのポイントを紹介します。
・定期的にメンテナンスを実施する
・信頼できる業者へ施工を依頼する
葺き替え工事は工事費用が高く、頻繁に行うものでもないため、ポイントを参考にして後悔のないようにしてください。
定期的にメンテナンスを実施する
ガルバリウム鋼板の性能を長期間維持するためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。
ガルバリウム鋼板は耐久性の高い屋根材ですが、表面に傷や汚れがつくとサビや腐食が発生しやすくなります。
数年に一度は専門業者による点検を受け、必要に応じて補修を行うことが大切です。
とくに沿岸部や工業地帯では塩害などの影響を受けやすく、こまめなメンテナンスが必須です。
長く良好な状態の屋根を維持するためにも、定期点検は欠かせません。
信頼できる業者へ施工を依頼する
ガルバリウム鋼板のメリットを最大限に引き出すには、施工技術の高い信頼できる業者に依頼する必要があります。
どんなに優れた屋根材も、施工がずさんだと雨漏りや早期劣化の原因となり、本来の性能を発揮できません。
想定より早く屋根の劣化が進んでしまうと、すぐにメンテナンスが必要となり出費もかかります。
次に解説する業者の選び方を参考にして、信頼できるところへ施工を依頼することが大切です。
屋根の葺き替え工事を依頼するときの業者の選び方

業者へ屋根の葺き替え工事を依頼するときは、下記のポイントを意識して選ぶのがおすすめです。
・ガルバリウム鋼板の施工実績が豊富にある
・質問に丁寧に答えてくれる
・工事後のアフターフォロー体制が整っている
施工実績が豊富な業者は安心と信頼があります。
さまざまな住宅に対して施工を行ってきた証拠で、理想の仕上がりが期待できます。
業者選びには担当者との相性も重要です。
質問に丁寧に答えてくれるか、寄り添って話を聞いてくれるかなども確認する必要があります。
さらに、工事後のアフターフォローとして、定期点検や保証制度があるかのチェックも欠かせません。
万が一、施工後にトラブルがあったとしても保証があれば安心です。
総合的に判断し、価格だけでなく技術力と信頼性で長く付き合える業者を選ぶことが重要です。
屋根の葺き替え工事費用を把握し信頼できる業者へ施工を依頼しよう

ガルバリウム鋼板への屋根葺き替え工事費用は、30坪で100〜200万円が目安です。
理想の葺き替え工事を行うためには費用相場を把握し、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
ガルバリウム鋼板は耐久性や耐震性など、多くのメリットがある一方で初期費用がかかるほか、施工品質が屋根の寿命を大きく左右します。
施工実績や保証の有無などから信頼できる業者を見つけることが重要です。




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