屋根の雨漏り修理にかかる費用を詳しく紹介!費用を抑える方法も解説
2025.09.13 (Sat) 更新
屋根の雨漏り修理を検討していると「いくらかかるのだろう?」と費用が気になる方も少なくありません。
雨漏り修理の費用は、雨漏りの原因や修理の内容によって大きく異なります。
本記事では、部分修理と全体修理の費用相場を紹介します。
また、屋根の雨漏り修理で利用できる可能性がある補助金・助成金についても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
屋根の雨漏り修理にかかる費用の相場
屋根の雨漏り修理にかかる費用は、部分修理か全体修理かで異なります。
被害の規模が小さければ、部分的な修理で対応できます。
それぞれの費用相場を紹介するので、参考にしてください。
部分修理の場合
ヒビから雨水が浸入し、雨漏りの原因になっている場合があります。
この場合、ヒビを補修することで雨漏りが解消するため、部分的な修理で対応可能です。
屋根からの雨漏りに対して行われる主な部分修理と、その費用相場は以下の通りです。
・ヒビなどコーキングによる修理:2,000~60,000円
・漆喰の補修:4~30万円
・棟板金の交換:4~20万円
・屋根瓦の交換やズレの修理:5,000~60,000円
なお、これらの費用はあくまで目安であり、修理の範囲や交換する部材の数によって変動します。
全体修理の場合
屋根全体が経年劣化していたり、屋根材の下に敷かれている防水シートが傷んだりしていると、広範囲な修理が必要になる場合があります。
屋根全体を補修・改修する場合、既存の屋根材の上に新しい屋根を設置するカバー工法や、屋根を全体的に新しくする葺き替えなどがあります。
費用相場は以下の通りです。
・カバー工法:80〜150万円
・葺き替え工事:100〜200万円
※いずれも約30坪ほどの住宅を想定した金額
具体的な費用が知りたい場合、屋根の専門会社に見積もりを依頼しましょう。
雨漏りの原因を調査する際にかかる費用の相場
雨漏りは原因を特定し、適切な対処を行う必要があります。
場合によっては、目視以外の調査を行う場合があります。
主な調査方法は以下の通りです。
・散水調査
・紫外線投射発光調査(発光液調査)
・赤外線サーモグラフィー調査
ここでは、各調査方法と費用の相場を解説します。
なお、目視調査は多くの場合無料で行われますが、事前に確認しておくと安心です。
散水調査
散水調査は、雨漏りの発生が疑われる箇所にホースで水をかける方法です。
雨漏りが一時的に止んでいる場合や、晴天時で原因の確認が難しい場合に行われます。
費用相場は5~35万円です。
足場を設置する必要があるため、費用が高くなる場合があります。
また、散水には自宅の水道を利用するため、別に水道代がかかる点に注意してください。
紫外線投射発光調査(発光液調査)
紫外線投射発光調査(発光液調査)は、専用の調査液を散布し、紫外線を当てて雨水の浸入経路を調べる方法です。
雨漏りの原因が複数あると考えられる場合に行われることが多いです。
紫外線が当たると調査液が発光し、漏水している場所を特定できます。
費用相場は5~25万円です。
赤外線サーモグラフィー調査
赤外線サーモグラフィー調査は、建物の外から赤外線サーモグラフィーを照射して、温度差のある場所を確認する方法です。
雨水が染み込んでいる場所は温度が下がるため、変色している場所から雨漏りしていると判断できます。
水や発光液を使わないため、建物への負担が少ないのが特徴です。
ただし、費用相場は10~50万円と比較的高額です。
屋根の雨漏り修理には火災保険が利用できる可能性がある
雨漏りの原因が自然災害によるものの場合、火災保険を利用できる可能性があります。
積雪や飛来物による屋根材の破損などが対象となります。
一般的な住宅リフォームや、経年劣化による雨漏りは対象外です。
なお、金額は加入している保険の条件によります。
また、保険によっては「免責金額(自己負担額)」が設定されている場合があります。
詳細は、加入している火災保険の内容を確認してください。
リフォーム会社によっては申請の相談に乗ってくれるところもあるため、火災保険の利用を検討している方は確認しておくと安心です。
屋根の雨漏り修理に利用できる可能性がある補助金・助成金
国や自治体が提供している補助金・助成金のなかには、屋根の雨漏り修理に利用できる可能性があるものがあります。
補助金・助成金を利用できれば、自己負担の軽減が可能です。
なお、内容や利用条件は制度によって異なります。
補助金・助成金の利用を考えている場合、事前に公式ホームページなどで内容を確認しておきましょう。
全国規模の制度
屋根の雨漏り修理と同時に、断熱性や耐久性を向上させる工事を行った場合、以下の制度を利用できる可能性があります。
・長期優良住宅化リフォーム推進事業
・子育てグリーン住宅支援事業
「長期優良住宅化リフォーム推進事業」は、住宅の質向上を目的とした制度です。
屋根の断熱材追加や、軽量化といった工事が対象となります。
「子育てグリーン住宅支援事業」は、家庭の省エネ化推進と子育て世帯の住環境改善を目的とした制度です。
リフォームする住宅の所有者が登録されている業者と契約し、省エネリフォームを行った場合に対象となります。
それぞれ申請のタイミングや期限、細かな条件は公式ホームページを確認してください。
また、年によって内容が異なる場合もあるため、最新の情報を確認しましょう。
福岡県独自の制度
福岡県独自の制度で、屋根の雨漏り修理の際に利用できるものは以下の通りです。
・福岡県こどもリノベ補助金
・福岡市木造戸建住宅耐震改修工事費補助事業
「福岡県こどもリノベ補助金」は、若年世帯や子育て世帯が安全・快適な住まいにリノベーションする際に、費用の一部が補助される制度です。
「福岡市木造戸建住宅耐震改修工事費補助事業」は、耐震性能向上を目的とした屋根の軽量化や、耐震補強工事に補助金が支給される制度です。
それぞれ対象となる世帯や住宅の条件が細かく決まっているため、公式ホームページで確認しておきましょう。
また、予算が決まっている制度は上限に達したところで受付を終了する可能性があるため早めの確認が安心です。
屋根の雨漏り修理をした事例
ユールーフが屋根の雨漏り修理を行った事例を紹介します。
雨漏り修理を依頼する際の参考にしてください。
福岡県糸島市 S様邸
<BEFORE>
<AFTER>
屋根の取り合い板金と呼ばれる部材の工事を行った事例です。
取り合い板金とは、屋根と外壁から流れてきた雨水が、接合部分から内側に浸入しないよう取り付けられる水切りを指します。
S様邸では、劣化により雨漏りの原因となっていました。
そこでハイロールと呼ばれるシート材を設置して隙間をしっかりとふさぐことで、雨水の浸入を防げるようになりました。
福岡市西区 N様邸
<BEFORE>
<AFTER>
屋根材の下に敷かれている防水シート(ルーフィングシート)を交換した事例です。
台風や大雨の際に雨水が浸入してきても、ルーフィングシートが二次防水の役割を果たし、雨漏りを防ぎます。
ルーフィングシートを交換したあと、瓦屋根を葺き直し、漆喰でしっかりと固定しました。
福岡市早良区 S様邸
<BEFORE>
<AFTER>
複数箇所の部分的な補修をした事例です。
雨漏りの原因はそれぞれ異なるため、原因を調査したうえで修理を行う必要があります。
S様邸では、パラペットの破損が雨漏りの原因でした。
破損箇所をビスで固定し、ヒビをシーリングで補修を行いました。
また、笠木と呼ばれる部分にも隙間が発生していたため、シーリングで補修を行っています。
DIYでの屋根の雨漏り修理はおすすめできない
部分的な雨漏り修理であれば、DIYでの対応を考える方もいます。
しかし、プロ以外ができるのは応急処置までと考えてください。
以下のような理由から、雨漏り修理のDIYはおすすめできません。
・高所から転落してケガをする危険性がある
・雨漏りが悪化する可能性がある
・専門知識がないと根本的な解決が難しい
特に屋根のような高所での作業は、転落してケガをする危険性があります。
また、専門知識がないと根本的な修理が難しく、雨漏りが再発する点にも注意が必要です。
間違った対処によって、かえって雨漏りが悪化する場合もあります。
専門会社に雨漏りの原因を調査してもらい、適切な修理を依頼するのがおすすめです。
屋根の雨漏り修理は専門会社に依頼しよう
雨漏りを再発させないためには、原因をしっかりと特定することが重要です。
そのため、目視以外の調査が必要となるケースもあります。
DIYでは適切な調査や修理が難しいため、実績のある専門会社に依頼するのが安心です。
ユールーフは屋根の専門店であり、雨漏り修理の実績も豊富にあります。
屋根のプロが点検を行うため、まずはお気軽にご相談ください。