60坪の屋根を葺き替える費用を徹底解説!安く抑える方法とは?
2025.10.09 (Thu) 更新
「60坪の屋根だと葺き替え工事費用が高額になるのではないか」
「葺き替えを検討するタイミングがわからない」
屋根の葺き替えを検討している方のなかには、このようなお悩みをもつ方が少なくありません。
広い住宅の屋根は葺き替え工事が高額になりやすいため、少しでも費用を抑えたいと考える方も多いでしょう。
本記事では、60坪の屋根を葺き替える際の費用相場や、費用を抑えるための方法を解説します。
また、屋根材ごとに葺き替えを検討すべきタイミングも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
60坪の屋根の葺き替えにかかる費用の相場
60坪の屋根を葺き替える際、費用の相場は130~280万円程度です。
屋根の葺き替えにかかる費用は複数の要素で変動します。
なかでも屋根材の種類による違いは大きく、特に瓦屋根はほかの材質に比べて高額になりやすい傾向があります。
60坪の屋根の葺き替え費用が変動する要素
屋根の葺き替えにかかる費用は、屋根材以外にも以下の要素で変動します。
・屋根の形状
・築年数
・アスベスト含有の有無
・住宅周辺の環境
それぞれの要素について解説します。
屋根の形状
シンプルな屋根に比べ、面数が多く複雑な形状の屋根は費用が高くなります。
特に60坪という広い屋根では形状が複雑になりやすく、追加費用が発生しやすい点に注意が必要です。
また、足場の設置や養生に時間を要するケースも多く、その分工期が延び、人件費が増えることもあります。
さらに、谷樋や棟の数が多い屋根や急勾配の屋根は施工の難易度が上がり、追加費用につながることも少なくありません。
築年数
築年数が古い住宅では、屋根の下地が劣化している可能性が高いです。
劣化が広範囲に及び、部分的な修復では対応できない場合には、全面的な交換が必要になることもあります。
さらに、ルーフィング(防水シート)の劣化が進んでいる、あるいは未施工である場合には、新たに防水対策を講じる必要があります。
アスベスト含有の有無
スレート屋根のなかには、アスベストを含むものがあります。
特に2004年以前に施工されたスレート屋根は、アスベスト含有の可能性が高いです。
アスベストを含む屋根材の撤去・処分には特別な処理費用が発生します。
これは、撤去作業の際にアスベストが飛散しないよう養生を行い、作業員にも専用の安全装備が必要となるためです。
屋根調査の段階で施工した年を確認し、必要に応じてアスベスト調査を実施しておくと安心です。
住宅周辺の環境
屋根の葺き替え工事では、住宅周辺の環境も費用に影響します。
たとえば資材の搬入出にはトラックが必要ですが、道路が狭く乗り入れが難しい場合には、近隣の駐車場にトラックを止め、人力で資材を運ぶ必要があります。
搬入出の手間がかかることで、その分費用が高くなる可能性があります。
工事前に住宅周辺の環境を確認してもらい、搬入出経路を把握したうえで、作業プランを立ててもらうと安心です。
60坪の屋根の葺き替え費用を抑える方法
60坪の屋根を葺き替える際「少しでも費用を抑えたい」と考える方は少なくありません。
費用を抑えるには以下の方法があります。
・補助金・助成金を利用する
・火災保険を利用する
どの方法も利用するには条件があります。
それぞれ概要を紹介するので、参考にしてください。
補助金・助成金を利用する
国や自治体の制度のなかには、屋根の葺き替え工事で利用できる補助金・助成金があります。
代表的な例としては、以下のような制度です。
・リフォーム補助、助成事業
・耐震改修リフォーム補助事業
ただし、自治体が提供するものはそれぞれ内容が異なるため、お住まいの地域の制度を確認しておきましょう。
なお、多くの補助金・助成金は事前申請が必要なため、着工前に調べておくか、リフォーム会社に相談して進めると安心です。
火災保険を利用する
火災保険は、火災に限らず建物が被害を受けた場合に利用できる可能性があります。
対象となるのは、台風や雹、落雷、雪などの自然災害です。
経年劣化が原因での修理は対象外のため注意してください。
自然災害による被害だと証明できる写真などがあると、手続きがスムーズに進みます。
火災保険の利用を検討している場合は、保険会社やリフォーム会社に相談しましょう。
屋根の葺き替えで利用できる可能性がある補助金・助成金
屋根の葺き替え工事では、補助金・助成金を利用できる可能性があります。
国の制度と福岡市で利用できるものをそれぞれ紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
国の補助金・助成金
国が提供する補助金・助成金のなかで、利用できる可能性があるのは以下の制度です。
・長期優良住宅化リフォーム推進事業
・住宅・建築物耐震改修事業(住宅・建築物安全ストック形成事業)
「長期優良住宅化リフォーム推進事業」は、住宅の寿命延長や省エネルギー性能の向上などを目的とした改修を補助する制度です。
耐震性を向上させるための工事が対象に含まれ、葺き替えにより屋根が軽量化すると制度を利用できる可能性があります。
補助限度額は、リフォームの性能によって異なります。
「住宅・建築物耐震改修事業」は、住宅・建築物の耐震化の支援に関する事業や耐震改修、建替えなどに対して支援を行う制度です。
住宅・建築物の耐震性などの向上に対する支援が行われます。
ただし、地方公共団体を通じた間接補助のため、対象となる市区町村が決まっている点に注意が必要です。
参考:住宅・建築物耐震改修事業
申請の期間や手順など、詳細はそれぞれ公式ホームページを確認してください。
福岡市で利用できる補助金・助成金
福岡市で屋根の葺き替えを行う際、利用できる可能性がある制度は以下の通りです。
・福岡県こどもリノベ補助金
・福岡市木造戸建住宅耐震改修工事費補助
「福岡県こどもリノベ補助金」は、若年世帯または子育て世帯が「住まいの健康診断」を行って購入した中古住宅や、これから同居する親世帯の持家に行うリノベーションにかかる費用を補助する制度です。
耐久性・防水性向上のための工事や、断熱・遮熱改修工事などが対象です。
補助率や上限額は、条件によって異なります。
予算額に達した段階で受付が終了となるため、早めに確認しましょう。
参考:福岡県こどもリノベ補助金
「福岡市木造戸建住宅耐震改修工事費補助」は、建築物の耐震化を促進するために、費用の負担を軽減するなどの支援を行う制度です。
対象は、昭和56年5月31日以前に建築確認を得て着工し、条件を満たす木造戸建て住宅です。
耐震改修工事の場合、150万円を限度として工事費用の80%相当が補助されます。
予算に限りがあるため、事前に担当部署に相談してください。
【屋根材別】葺き替えを検討するタイミング
屋根材によって、葺き替えを検討するタイミングが異なります。
一般的な葺き替え時期の目安は以下の通りです。
・瓦:20~60年
・ガルバリウム鋼板:20~40年
・スレート:10~35年
・アスファルトシングル:15~30年
屋根材ごとに適切なタイミングでメンテナンスを行わないと、劣化が進んでしまいます。
さらに、屋根材の下に敷かれているルーフィング(防水シート)にも耐用年数があり、劣化したまま放置すると雨漏りの原因となります。
定期的に点検を行うと安心です。
屋根の葺き替えを依頼する業者の選び方
屋根の葺き替え工事は、依頼する業者によっても仕上がりやかかる費用に差が出ます。
信頼できる業者を見極める際のポイントは以下の通りです。
・施工実績や口コミ
・見積書の明確さ
・保証やアフターサービスの内容
施工実績が豊富な業者はさまざまな現場を経験しており、技術力の高さや柔軟な対応が期待できます。
また、実際の利用者の口コミからは、依頼した人ならではの体験談や注意点がわかります。
見積書を確認する際は、材料費や人件費など内訳が明確に記載されているか確認しましょう。
さらに、保証やアフターサービスの内容も契約前に確認し、不明点は遠慮せず質問しておくことが大切です。
疑問や不安に対して丁寧に対応してくれるかどうかが、業者の誠実さを見極めるポイントになります。
60坪の屋根の葺き替えは誠実な業者に依頼しよう
本記事では、60坪の屋根を葺き替える際の費用相場や、費用が変動する要素について解説しました。
60坪という広い住宅の屋根は複雑なケースが多く、高額になる傾向にあります。
また、悪質業者に依頼してしまうと、不要な費用を請求される恐れもあります。
施工実績や口コミなどを確認し、誠実な業者に依頼することが大切です。
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