瓦修理はどこの業者へ依頼する?選び方と悪質業者の特徴を解説
2025.11.03 (Mon) 更新

瓦の修理を検討したときに悩むのが業者選びです。
多くの業者があるなかで、何を基準に選んだらよいのか、どこへ依頼したらよいのかわからない方が多いのではないでしょうか。
瓦の修理は屋根の専門業者や工務店、ハウスメーカーなどで対応できます。
悪質業者を避け信頼できる業者へ修理を依頼するためにも、選び方のポイントをあらかじめ知っておくことが大切です。
本記事では、瓦修理の依頼先と業者の選び方を詳しく解説します。
悪質業者の特徴も紹介しているため、業者選びに迷っている方は参考にしてください。
瓦修理を依頼できる業者の種類と特徴

瓦修理を依頼できる業者は主に4種類あります。
・屋根の専門業者
・地元の工務店
・リフォーム会社
・ハウスメーカー
それぞれ特徴があるため、詳しく解説します。
屋根の専門業者
瓦修理の依頼先としておすすめなのが屋根の専門業者です。
瓦に関する深い知識と豊富な施工経験をもち、原因に合わせて適切に修理できます。
自社施工の業者なら仲介手数料がかからず、修理費用も抑えられます。
専門性の高さから考えて、瓦修理はまず屋根専門業者に相談するのがおすすめです。
地元の工務店
瓦修理の依頼先として、地域密着の工務店も選択肢のひとつです。
地元での信頼が厚く、トラブル時に迅速に対応してくれるケースがあります。
自社施工なら費用を抑えられるほか、見積もりから施工まで一貫して同じ業者が行うため、責任の所在が明確になる点がメリットです。
知人から直接口コミ評判を聞ける場合もあり、安心して依頼できます。
リフォーム会社
ほかのリフォームも同時に行う場合、リフォーム会社への依頼がおすすめです。
外壁塗装など複数の工事をまとめて発注できます。
ただし、リフォーム会社は工事を下請けに依頼することが多く、中間マージンによって費用が割高になる傾向があります。
瓦修理だけではなく、住宅全体のリフォームを検討している場合に向いている業者です。
ハウスメーカー
新築を依頼したハウスメーカーに瓦修理を依頼する方法もあります。
住宅の構造や仕様を熟知しているため、安心して任せられる点がメリットです。
施工は下請け業者が行うのが一般的なため、リフォーム会社と同様に中間マージンがかかり高額になる傾向があります。
保証期間内であれば相談してもよいですが、違う場合は屋根の専門業者や地元の工務店のほうが、修理費用を抑えられる可能性が高いといえます。
瓦修理の業者を選ぶときのポイント

瓦修理の業者を選ぶときのポイントを解説します。
信頼できる業者へ依頼するためにも、参考にしてください。
瓦修理の実績が豊富にある
瓦修理の業者は修理実績が豊富なところを選ぶことが大切です。
瓦には和瓦・洋瓦などさまざまな種類があり、劣化状況によっても修理方法が異なります。
業者の公式サイトで、自分の住宅と似た施工事例が写真付きで紹介されているかをチェックするのがおすすめです。
修理のイメージができるほか、信頼できる業者かどうか見極められます。
口コミや評判が高い
業者を選ぶ際は、Web上で口コミや評判を参考にする必要があります。
公式サイトだけではわからない、利用者のリアルな声を把握できるためです。
担当者の対応の丁寧さや連絡の速さ、施工後の満足度などの情報から、信頼できる業者か見極められます。
口コミには悪い評価の内容もあるため、あわせて確認することで総合的に判断できます。
工事や見積書を丁寧に説明してくれる
工事内容や見積書について、わかりやすく丁寧に説明してくれる業者を選ぶのがおすすめです。
なぜこの修理が必要なのか、どのような材料を使うのかを曖昧にする業者に依頼すると、想定外の追加請求などのトラブルに巻き込まれやすくなります。
見積書を見るときは「一式」という表記が多用されていないかの確認も必要です。
信頼できる業者は材料費や工事費の内訳を詳細に記載しています。
こちらの質問に対し、納得できるまで説明してくれる誠実な業者なら安心です。
詐欺に遭わないために知っておきたい悪質業者の特徴

詐欺に遭わないために知っておきたい悪質業者の特徴を紹介します。
瓦修理を依頼する業者が、これから紹介する特徴に当てはまらないかどうかをチェックしてみてください。
突然の訪問営業で瓦の劣化を指摘する
突然訪問してきて「瓦が劣化している」などと指摘する業者は、悪質業者の可能性が高いといえます。
不安をあおり、不要な工事契約を結ばせようとする業者がいるからです。
多くの場合「近くで工事をしていて」と、偶然を装って声をかけてきます。
その場では確認できない屋根の状態を指摘し、雨漏りの危険があると不安感を与えて工事をすすめてくるケースが考えられます。
知らないところからの訪問営業には応じず、信頼できる業者へ点検を依頼するのがおすすめです。
無料で点検できると屋根に登ろうとする
「無料で点検できる」と、安易に屋根に登ろうとする業者には要注意です。
わざと瓦を破壊したり、激しい劣化があると嘘の報告をしたりする悪質業者が存在します。
「今すぐ修理しないと大変なことになる」と不安をあおり、契約を迫る可能性もあります。
依頼した覚えのない業者から無料点検を提案されたら断ることが大切です。
即日契約を促す
「今日限定の割引がある」と、甘い言葉で即日契約を急かす業者は信頼性に欠けます。
冷静な判断をさせないために、悪質業者がよく使う手口のひとつです。
会社や自分の数字のために、比較検討する時間を与えず契約を迫っている可能性があります。
修理には材料費や人件費など、ある程度の費用が必要のため大幅な割引は困難です。
魅力的な条件だったとしても、その場で契約するのは控える必要があります。
見積もりが安すぎる
相場からかけ離れた、明らかに安すぎる見積もりを提示する業者には要注意です。
必要な工程を省く手抜き工事や、質の悪い材料を使用する可能性があります。
なかには最初は安く見せておいて、あとから追加費用を請求する業者も存在します。
見積書の内訳が「一式」と記載され、詳細な項目が不明な場合も危険です。
使用する材料や工事内容が曖昧だと正確な費用がわかりません。
価格の安さだけで業者を選ばず、工事内容と金額が見合っているか総合的な判断が必要です。
工事内容を書面で残さない
見積書や契約書といった書面を交付しない、または口約束で工事を進めようとする業者は悪質な可能性があります。
書面がないと、工事後に「言った・言わない」のトラブルが発生した際に、契約内容を証明するものがありません。
契約時には工事範囲や使用する材料、金額など契約に関わるすべての事項が明記された契約書を交わすのが一般的です。
口頭での説明だけで済ませようとする業者は信頼性にも欠けます。
必ず書面で契約内容を確認し、納得してからサインすることが大切です。
瓦屋根の修理方法と費用相場

瓦屋根の修理費用は、どのような工事をするかによって異なります。
瓦屋根は耐久性に優れていますが、経年劣化や自然災害での破損は避けられないため、詳しく解説します。
葺き直し
葺き直しは既存の瓦を一度取り外し、下地の防水シートや野地板のみを新しくしたあと、同じ瓦を葺き直す修理方法です。
瓦自体に大きな問題がないときに行われるのが一般的です。
瓦を再利用するため、すべてを新しくする場合と比べて費用を抑えられるメリットがあります。
費用相場は70〜180万円(30坪ほどの住宅)で、屋根の形状や下地の状態などによって変動します。
葺き替え
葺き替えは既存の瓦と下地をすべて撤去し、新しい屋根材と下地で屋根を一新する大規模工事です。
瓦自体の劣化が激しい場合や、下地の腐食が深刻な場合におすすめの工事です。
重い瓦から軽量な金属屋根などに変更することで、家の耐震性を向上させる目的でも行われます。
費用相場は葺き替える屋根材によって異なります。
・瓦→瓦:90〜250万円
・瓦→スレート:70〜200万円
・瓦→アスファルトシングル:70〜230万円
・瓦→ガルバリウム:100〜220万円
費用は高くなる傾向ですが、屋根の機能と寿命を根本から回復させられるメリットがあります。
部分補修
部分補修は、劣化している箇所だけをピンポイントで修理する方法です。
具体的には、瓦が数枚だけ割れた場合には瓦の差し替え、棟瓦の隙間を埋める漆喰の詰め直しなどがあります。
劣化が限定的であれば、費用と工期を最小限に抑えられる点が特徴です。
費用相場はどのような修理をするかによって異なります。
・瓦の差し替え:1~20万円
・漆喰補修:4~30万円
・棟瓦の交換、積み直し:4~66万円
部分修理は費用を抑えられる反面、工事していない部分に負担がかかる可能性はあります。
結局、全面修理することにつながりかねないため、修理方法は業者と相談して決めるのがおすすめです。
瓦修理は信頼できる業者へ依頼しよう

瓦屋根の修理には、専門的な知識と高い技術力が求められます。
瓦のずれや漆喰の剥がれといった劣化サインを見つけたら、雨漏りや下地の腐食が進行する前に、早めに専門家へ相談する必要があります。
業者を選ぶ際は、修理実績や口コミを確認し、見積もりや工事内容を丁寧に説明してくれるかを見極めることが大切です。
費用だけで決定せず、総合的に判断して信頼できる業者に修理を依頼しましょう。




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