屋上の雨漏り修理方法は?原因や費用のほか業者選びのポイントも紹介
2025.11.13 (Thu) 更新

屋上の雨漏り修理はどのように行われるのか、どこの業者へ依頼したらよいのかわからない方もいるのではないでしょうか。
屋上の雨漏り修理は劣化状況によってさまざまな種類があるため、業者に点検してもらい判断してもらう必要があります。
なかには修理費用の節約とし、DIYを検討する方がいるかもしれませんが、雨漏りの再発や事故のリスクが高まることからおすすめできません。
屋上の雨漏りは放置すると住宅に影響を及ぼす可能性があるため、信頼できる業者へ修理を依頼することが大切です。
本記事では屋上の雨漏り修理方法と業者を選ぶポイントを詳しく解説します。
雨漏り修理にかかる費用や原因も紹介しているため、参考にしてください。
屋上の雨漏り修理の方法

屋上の雨漏り修理は、下記のような方法で行われます。
・トップコートの塗装
・防水層の再施工
・コーキング補修
・排水口の清掃や詰まり除去
それぞれ詳しく解説します。
トップコートの塗装
屋上防水層の表面にひび割れがある場合はトップコートを再塗装します。
トップコートは紫外線や雨風から防水層を保護する役割を担っています。
定期的な塗り替えは防水層本体の劣化を防ぎ、寿命を延ばすために重要です。
高圧洗浄などで汚れを落とし、下地補修後に新しいトップコートを塗り重ねる方法で行われます。
防水層の再施工
防水層とはベランダなどを雨から守るための膜や層のことです。
防水層の膨れや破れ、雨漏りが発生している場合は再施工します。
一般的に既存の防水層を撤去し、新しい防水材を塗布または貼り付けて防水機能を回復させます。
主な防水工事の種類は下記の4つです。
・ウレタン防水
・FRP防水
・シート防水
・アスファルト防水
雨漏りの根本的な解決につながる重要な修理のため、屋上の構造や使用環境にあわせて適切な方法を選択する必要があります。
コーキング補修
屋上の笠木や立ち上がり部分の隙間から雨漏りしている場合は、コーキング補修を行います。
コーキングは経年劣化で硬化し、ひび割れや剥がれが生じます。
修理は劣化した古いコーキングを撤去し、新しいものを充填する「打ち替え」を行うのが一般的です。
多くの場合で防水工事とあわせて行われます。
排水口の清掃や詰まり除去
防水層に異常がなくても雨漏りする場合、排水口(ドレン)の詰まりが原因の可能性があります。
落ち葉やゴミで排水口がふさがっていると、屋上がプール状態になり漏水につながります。
排水口まわりのゴミを除去し、必要であれば配管内部を高圧洗浄などで清掃することが必要です。
こまめな清掃が雨漏り予防につながるため、定期的にゴミや落ち葉を取り除くことが大切です。
屋上の雨漏り修理をDIYで行うのはおすすめできない理由

屋上の雨漏り修理をDIYで行うのは、費用を節約できるように思えますが、実際には多くのリスクがともなうためおすすめできません。
DIYでの雨漏り修理は再発リスクが高くなります。
雨漏りの原因特定はプロでも難しく、専門知識なしに根本的な解決は困難です。
不適切な材料を選んだり、下地処理を誤ったりすれば施工不良を招く可能性もあります。
一時的に雨漏りが止まったとしても見えない部分で劣化が進行し、より大きな被害につながるケースも考えられます。
また、DIYで修理するときには、専用の道具や材料をそろえなければならず、結果的に割高になる場合があります。
万が一失敗して雨漏りが悪化すると、専門業者がやり直す際に撤去費用や補修費用も必要です。
屋上の雨漏り修理は高所作業になるため、転落の危険をともなうこともおすすめできない大きな理由のひとつです。
プロと違い安全管理が不十分な状態での作業は命に関わります。
確実な修理と安全確保のためにも、最初から専門業者に依頼するほうがよいといえます。
屋上の雨漏りを修理する際の業者選びのポイント

確実に屋上の雨漏り修理を行うには、信頼できる専門業者選びが重要です。
まず、屋上防水の修理経験が豊富な業者かどうかを見極めます。
屋上防水にはウレタン防水やシート防水などさまざまな工法があり、劣化状況にあわせた診断と施工が求められます。
経験が浅い業者だと、雨漏り原因の特定が困難です。
業者の公式サイトで、写真付きの施工事例が豊富にあるかを確認するのがおすすめです。
自社の職人が施工する自社施工の業者かどうかも、ひとつの判断基準になります。
下請け業者を使わないため、中間マージンといわれる手数料が発生せず、費用を抑えられるためです。
営業から現場へ直接指示が伝わりやすく、万が一のトラブル時も迅速な対応が期待できるメリットがあります。
さらに、Web上の口コミや地域の評判の確認も欠かせません。
公式サイトだけではわからない、利用者のリアルな声は対応の丁寧さや満足度を知るうえで重要です。
ただし、あくまで個人的な意見のため鵜呑みにせず参考情報として活用してください。
修理費用だけではなく、技術力と誠実さを兼ね備えた業者かどうか総合的に判断する必要があります。
屋上の雨漏り修理費用

屋上の雨漏り修理費用は劣化状況や広さ、工法により大きく変動します。
費用相場は20〜150万円です。
軽微な劣化に対するトップコートの塗り替えに比べて、既存の防水層を撤去して作り直す場合のほうが工事も大きく、高額になります。
正確な費用を知るためには、業者に点検を依頼し見積書を発行してもらうことが大切です。
屋上が雨漏りする原因

屋上が雨漏りする原因は主に下記のとおりです。
・防水層が劣化している
・内壁や外壁がひび割れしている
・コーキングが劣化している
・水口が詰まっている
それぞれ詳しく解説します。
防水層が劣化している
屋上雨漏りの主な原因は防水層の経年劣化です。
防水層は紫外線や雨風に常に晒されるため、時間とともに硬化しひび割れなどを起こします。
劣化サインには、ウレタン防水の亀裂やシート防水の膨れ・破れなどがあげられます。
防水層が破れると、コンクリート躯体に直接水が浸透し、住宅内部の雨漏りにつながるおそれがあり危険です。
防水機能を維持するためには、定期的なメンテナンスが必須です。
内壁や外壁がひび割れしている
屋上の床面だけでなく、立ち上がり部分の外壁やパラペットのひび割れも雨漏りの原因になります。
コンクリートの乾燥収縮や地震の揺れで発生したひびから、雨水が壁の内部に浸入する可能性があるからです。
壁内を伝って階下の天井や壁に染み出し、雨漏りとして現れます。
屋上を点検する際は、床面だけでなく周囲の壁の状態も確認することが重要です。
コーキングが劣化している
屋上の立ち上がり部分の上に取り付けられる笠木の継ぎ目や、サッシまわりのコーキング劣化も雨漏りにつながる原因のひとつです。
コーキング材は紫外線などの影響で経年により硬化し、ひび割れたり痩せたりします。
劣化した部分に隙間ができ、雨水が浸入する可能性があります。
防水層だけでなく、部材の接合部分のメンテナンスも欠かせません。
排水口が詰まっている
防水層に問題がなくても、排水口(ドレン)の詰まりが原因で雨漏りする場合もあります。
落ち葉やゴミ、飛んできた土砂などで排水口がふさがれると、屋上に水が溜まってしまうからです。
わずかな隙間から水が浸入するリスクが高まります。
雨漏りを防ぐためには、防水層のメンテナンスとあわせて定期的な排水口の清掃が必要です。
屋上の雨漏り修理は業者へ相談しよう

屋上の雨漏りは、放置すると住宅の構造内部に深刻なダメージを与え、修理費用も高額になります。
雨漏りの原因特定は非常に難しく、専門的な知識と経験が不可欠です。
DIYでの修理は雨漏りを悪化させるリスクが高く、かえって費用がかさむケースもあります。
雨漏りのサインを見つけたら、まずは信頼できる専門業者に点検を依頼することが重要です。
説明の丁寧さや実績をチェックし、納得できる業者に修理を任せる必要があります。




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