板金など屋根工事にかかる値段は?費用を抑えるポイントも解説
2026.01.15 (Thu) 更新

屋根の板金工事が必要になったとき、気になるのが値段ではないでしょうか。
屋根の板金にはさまざまな種類があり、取り付けられている場所によりその名称と工事にかかる値段が異なります。
本記事では部材別に屋根の板金工事にかかる値段、屋根全体の工事費用と日数を解説します。
工事費が高くなりやすい屋根の特徴や費用を抑えるポイントも紹介するため、ぜひ参考にしてください。
なお屋根の板金工事にかかる費用は、劣化状況や周辺環境などによって異なります。
本記事で紹介する工事費用に関しては参考程度に捉え、正確に知りたい場合は業者に見積もりを依頼しましょう。
【部材別】屋根の板金工事にかかる値段(費用相場)

屋根の板金は大きく以下5つに分けられます。
・棟板金
・谷板金
・ケラバ水切り板金
・雨押さえ水切り板金
・軒先水切り板金
ここでは上記5種類の板金の特徴と工事にかかる値段を解説します。
棟板金
棟板金の交換にかかる値段は、4~20万円が目安です。
棟板金とは、屋根の頂点で屋根材同士が隣り合う場所に設置されている金属製の板を指します。
棟板金の役割は、頂点部分の屋根材同士の隙間から雨水が浸入するのを防ぐことです。
棟板金は貫板と呼ばれる下地材とビスなどで留められています。
しかし経年劣化や強風により、ビスが抜けて落下したり歪みなどの不具合が生じたりするケースがあります。
不具合により既存の棟板金が使えなくなった場合は、交換が必要です。
谷板金
谷板金の交換にかかる値段は、5~20万円が目安です。
谷板金は屋根材同士が谷になるように配置している場所に設置されており、軒先へ雨水を流す役割があります。
谷板金は雨水が溜まりやすい場所に設置されているため、屋根の中でも雨の影響を受けやすい箇所です。
谷板金が劣化するとひび割れやサビが生じたり谷板金自体が浮いたりすることがあり、状況によっては交換が必要になります。
ケラバ水切り板金
ケラバ水切り板金の交換にかかる値段は、1メートルあたり約1,000~7,000円です。
ケラバ水切り板金は、ケラバ板金やケラバ捨て水切り板金とも呼ばれています。
ケラバ水切り板金とは、屋根の雨樋が付いていない側の端(棟板金に対して垂直方向の両サイド側)に取り付けられている部材です。
屋根の端から雨水が吹き込むのを防いだり、雨水が流れ落ちる経路を適切に導いたりする役割があります。
雨押え水切り板金
雨押え水切り板金の交換にかかる値段は、1メートルあたり約2,500~4,000円です。
雨押え水切り板金は、外壁と屋根の取り合い部分に設置されています。
たとえば1階の床面積が2階よりも広い住宅における、1階部分の屋根と外壁が接する場所などです。
屋根と外壁の取り合い部分は伝ってきた雨水が浸入しやすいため、雨押え板金が屋根側へ水を流して雨漏りを防いでいます。
軒先水切り板金
軒先水切り板金の交換にかかる値段は、1メートルあたり2,000~7,000円です。
軒先水切り板金は、その名称の通り軒先の先端部分に取り付けられています。
軒先は棟板金と平行方向にある、外壁よりも外側に出ている屋根の先端部分です。
屋根に落ちた雨水の大半が流れ落ちてくる場所にあり、雨漏り防止に役立っています。
また、軒先はとくに風の影響を受けやすい箇所です。
軒先水切り板金は、風で屋根が煽られるのを軽減するのにも効果的です。
金属屋根の全体工事にかかる日数と値段(費用相場)

ここからは部材別の板金工事ではなく、金属屋根全体の工事の値段を紹介します。
屋根の全体工事は大きく分けて以下の2つです。
・葺き替え工事
・重ね葺き工事(カバー工法)
それぞれの特徴と工事に係る日数も合わせて見ていきましょう。
葺き替え工事
葺き替え工事は、既存の屋根を撤去して新しい屋根材に交換する工事です。
既存の屋根や新しく設置する屋根材の種類によって、以下のように値段が異なります。
・スレート→ガルバリウム鋼板:80〜200万円
・トタン→ガルバリウム鋼板:80〜160万円
・瓦→ガルバリウム鋼板:100〜220万円
※上記費用は30坪ほどの住宅の場合
屋根の撤去をしてから屋根材を設置するため、比較的工期が長く7~10日ほどかかります。
葺き替え工事は屋根材の下地まで劣化が進行していたり、雨漏りしていたりする場合に推奨される工法です。
重ね葺き工事(カバー工法)
重ね葺き工事は、既存の屋根材の上から新しい屋根材を被せる工事です。
値段は、30坪ほどの住宅で80~150万円が目安になります。
重ね葺き工事が推奨されるのは、下地まで劣化が進んでいない場合や既存の屋根材がアスベストを含んでいるケースです。
重ね葺き工事は既存の屋根材を撤去する工程が不要のため、工期は5~10日と短めに設定されています。
解体工事費や廃材処分費もかからないことから、値段も葺き替え工事よりも抑えられる傾向です。
屋根工事に付随する足場仮設の値段(費用相場)

基本的に屋根工事をする際は、足場の仮設が必要です。
足場を仮設することで、作業員の安全性を確保できます。
安定した足もとで作業できることにより、工事品質も向上するため足場仮設は重要な工程です。
足場仮設にかかる値段は、1平方メートル当たり700~1,200円が相場になります。
狭小地や3階建て以上など足場仮設の難易度が高い住宅の場合は、相場よりも高額になるケースもあることを覚えておきましょう。
板金工事の値段(費用)が高くなりやすい屋根の特徴

板金工事や全体工事の費用が高くなりやすい屋根には、以下のような特徴があります。
・屋根の面積が広い
・屋根の勾配が急、施工の難易度が上がる
・屋根の劣化が激しい
屋根の板金工事や全体工事は、施工面積によって金額が変わります。
同じ30坪の住宅でも屋根面積が大きいほど高額になる傾向です。
また勾配が大きく施工の難易度が高い屋根の場合は、追加料金が発生することがあります。
そのほか屋根の劣化が激しいと下地補修などの費用がかさみ、相場よりも高額になってしまうことがあるため注意しましょう。
板金など屋根工事の費用負担を抑えるポイント

屋根の板金工事や全体工事の費用を抑えるポイントは以下の3つです。
・地元密着型や自社施工の業者に依頼する
・火災保険が使えないか補償内容を確認する
・利用できる補助金や助成金がないかチェックする
詳しく解説します。
地元密着型や自社施工の業者に依頼する
板金などの屋根工事の費用負担を抑えたい場合は、地元密着型や自社施工の業者に依頼するのがおすすめです。
まず地元密着型で活動している業者だと、交通費が抑えられる傾向にあります。
さらに広告宣伝費を抑えているケースも多く、その分工事費用に還元していることも多いです。
また自社で施工している業者は、下請けや関連会社などに支払う中間マージンが発生しません。
経費が少ない分、工事費用を抑えられる可能性があります。
火災保険が使えないか補償内容を確認する
自然災害が原因で必要になった屋根工事では、火災保険が使えるケースもあります。
火災保険は火災のほか、風災や雹災(ひょうさい)による被災も補償対象です。
棟板金が台風により落下したり、金属屋根が雹でへこんだりしたときなどに対象になる可能性があります。
加入している保険がどのような自然災害で補償されることになっているのか確認しておくと、スムーズな手続きが可能です。
火災保険が使えるのは、あくまでも自然災害が原因による屋根の修理になります。
経年劣化が原因の場合は、火災保険は適用できません。
利用できる補助金や助成金がないかチェックする
工事内容によっては、補助金や助成金が使えるかもしれません。
耐震性・省エネ性・耐風性などを高められる屋根工事に対しては、補助金や助成金が使える可能性があります。
たとえば耐震性向上のために、軽い屋根材に交換する場合などです。
自治体独自の補助金や助成金制度を設けていることもあるため、ホームページなどで使えそうな制度がないか確認してください。
板金などの屋根工事は値段(費用)に納得してから依頼しよう

屋根の板金工事は棟板金・谷板金・水切り板金など部材ごとに値段が異なり、数万円〜20万円程度(足場代別)が相場です。
金属屋根全体の劣化が激しい場合は、葺き替えまたは重ね葺き(カバー工法)が必要になるケースもあります。
屋根の不具合を放置すると雨漏りにつながり、修理費用が高額になってしまいます。
火災保険や補助金の活用も視野に入れ、工事費用を抑えやすい地元密着型や自社施工している業者に早めに修理を依頼しましょう。




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