屋根の部分修理の費用相場を施工内容別に解説!安く抑えるコツも
2026.02.09 (Mon) 更新

屋根に大きな破損や劣化がないものの、部分的に修理を検討している方もいるのではないでしょうか。
軽微であっても屋根の不具合を放置すると、雨漏りなどの深刻な被害に発展する可能性があります。
結果として修理費用が大きく膨らんでしまうかもしれません。
費用を抑えるためにも相場を把握し、被害が小さいうちに業者へ修理を依頼することが大切です。
本記事では、瓦の差し替えや漆喰補修など部位ごとの費用相場から、火災保険などで安く抑えるコツを解説します。
依頼してはいけない悪質業者の特徴も紹介するため、業者選びで失敗したくないと考えている方は参考にしてください。
屋根の部分修理費用の相場

屋根の部分修理費用は施工箇所や劣化状況によって大きく異なります。
相場を知っておくためにも各工事の費用目安を紹介します。
棟板金の交換
棟板金の交換は4〜20万円が費用相場です。
高所作業となるため足場代が別途かかります。
屋根の頂上にある棟板金は風の影響を受けやすく、台風などで剥がれや飛散が発生しやすい部分です。
放置すると内部の貫板が腐食し、雨漏りの直接的な原因となるおそれがあります。
被害が拡大する前に早めの交換を検討することが大切です。
棟の釘の打ち直し
棟の釘の打ち直し費用は1.5〜20万円が相場です。
高所作業となるため足場代が別途必要です。
気温の変化による金属の膨張と収縮が繰り返されることで、釘は徐々に浮いていきます。
固定力が弱まれば、強風時に棟板金が飛散するリスクが高まり危険です。
こまめなメンテナンスを行うことで、大規模修繕の予防ができます。
貫板の交換
貫板の交換は1メートルあたり5,000〜10,000円が費用相場で、高所作業となるため足場代が別途必要です。
貫板は棟板金の下にある木材であり、雨水が浸入すると腐食が進み板金を固定できなくなります。
近年では腐食に強い樹脂製の貫板も普及しており、耐久性を高められます。
ただし、木材よりも費用が高くなるため、住宅の状況や予算に合わせて適切な素材を選ぶことが大切です。
瓦の差し替え
瓦の差し替え費用は1〜20万円が相場です。
高所作業となるため足場代が別途必要です。
たった1枚の瓦のひび割れやずれであっても、雨水が浸入し防水シートや野地板を傷める原因になりかねません。
部分的な破損だからといって放置せず、早急な対処が求められます。
住宅の寿命を延ばすためにも、不具合を見つけ次第すぐに差し替えを行う必要があります。
漆喰補修
漆喰補修は4〜30万円が費用相場で、高所作業となるため足場代が別途必要です。
瓦の隙間を埋める漆喰は、経年劣化によりひび割れや剥がれが発生しやすい部分です。
漆喰が崩れると内部の葺き土が雨水で流出し、最終的には棟瓦の崩壊につながる危険性があります。
住宅の寿命を延ばすためにも定期的な漆喰のメンテナンスが欠かせません。
棟瓦の交換・積み直し
棟瓦の交換・積み直しの費用は4〜66万円が相場です。
高所作業となるため足場代が別途かかります。
棟部分の歪みや崩れが激しい場合に行う大規模な補修工事です。
一度棟瓦を解体し、土台から作り直す作業となるため、ほかの部分修理に比べて費用は高くなる傾向にあります。
地震や台風などによって、大きなダメージを受けた際に適した部分修理です。
谷板金・谷樋の交換
谷板金・谷樋の交換費用は5〜20万円が相場で、高所作業となるため別途足場代がかかります。
屋根の面と面がぶつかる谷部分は雨水が集中するため、雨漏りが発生しやすい傾向です。
板金に穴があいたりサビたりしている場合は交換を行います。
雨漏りリスクを低減させるためにも、気になる劣化が見られたら早急に交換を行う必要があります。
雨樋・軒天の修理
雨樋と軒天の修理費用の相場は次のとおりです。
・雨樋修理:3,000〜6,000円/メートル
・軒天修理:3〜50万円
高所作業による場合は別途足場代が必要です。
雨樋が詰まりや破損で機能しないと、雨水が直接外壁や軒天にかかり劣化を早める原因になります。
とくに、軒天のシミや剥がれは、屋根内部で雨漏りが発生している可能性があります。
外壁や構造部への被害を防ぐため、定期的な点検と必要に応じた修理が必要です。
屋根の部分修理費用を安く抑えるコツ

屋根の部分修理費用は決して安くありませんが、負担を軽減する方法があります。
出費を抑えるためにもうまく制度を活用するのがおすすめです。
火災保険を活用する
台風や大雪などの自然災害が原因であれば、火災保険を活用して自己負担を減らせる可能性があります。
火災保険には風災・雪災・雹災補償が含まれていることが多く、屋根修理が適用対象になりやすいからです。
経年劣化は対象外ですが、自然災害による破損と認定されれば修理費用を抑えられます。
申請には被害状況の写真や見積書が必要のため、実績のある業者に相談するのがおすすめです。
補助金・助成金制度を利用する
自治体によっては、屋根のリフォームに関する補助金や助成金制度を設けている場合があります。
耐震改修や省エネリフォームの一環として、屋根の軽量化や断熱改修が対象になる可能性が高い傾向です。
制度の有無や条件は地域によって異なり、予算上限に達すると受付が終了するケースもあります。
工事契約を結ぶ前に、お住まいの自治体に補助金や助成金制度があるか確認してみましょう。
参考:外壁や屋根全体の工事を検討する
部分修理だけでなく、外壁塗装や屋根全体のメンテナンスを同時に行うのもおすすめです。
屋根修理には足場代がかかることが多く、工事ごとに足場を組むとその都度費用が必要です。
今回は部分修理で済んでも、数年後に外壁や屋根の工事が必要になれば再度足場代が発生します。
まとめて工事を行うことで、足場代を節約できトータルコストを抑えられます。
ただし初月費用は高くなるため、業者と相談して工事内容を決定することが大切です。
屋根の部分修理を行った事例

屋根の部分修理を行った実際の施工事例を紹介します。
実際にどのような修理が行われるのか、具体的な事例と自身の住宅を照らし合わせながら、参考にしてください。
福岡市早良区 T様邸
【Before】

【After】

割れている屋根材の補修を行いました。
欠けた屋根材を利用し、接着剤をつけて取り付けています。
雨水が浸入しないよう隙間をコーキングして仕上げています。
福岡市早良区 O様邸
【Before】

【After】

台風のときに屋根材が飛んでしまったため、補修工事を行った事例です。
下地の野地板まで腐食が進んでいたことから、新しく交換や補強を行いました。
あわせて、バルコニーの防水塗装と軒天の部分塗装をし、雨漏りの心配がなくなりました。
屋根の部分修理費用を依頼する際に注意したい悪質業者

屋根修理業界には、不安を煽り不当な金額を請求する悪質業者が存在します。
トラブルを未然に防ぐために、注意すべき業者の特徴を把握しておくことが大切です。
危機感を煽ってくる業者とは契約しない
「今すぐ工事しないと雨漏りで住宅が腐る」と、過剰に不安を煽る業者との契約はおすすめできません。
考える時間を与えず、相場より高額な契約を即決させようとする悪質業者が存在します。
恐怖心からすぐに契約してしまうと、手抜き工事や金銭トラブルに巻き込まれる可能性があります。
即決を迫られても、その場では応じずに信頼できる業者へ再点検を依頼することが大切です。
契約を急かす業者とは契約しない
「今日契約すれば半額にする」といった大幅な値引きを提示し、契約を急かす業者には注意が必要です。
屋根の部分修理には、材料費のほかに足場代や人件費などがかかります。
値引きするといっても限度があり、即決を迫るということは自社の売上を優先している証拠ともいえます。
その場で契約せず「家族と相談する」などと言い、断ることがおすすめです。
屋根の部分修理費用を知り信頼できる業者へ工事を依頼しよう

屋根の部分修理は、相場を理解し適切なタイミングで業者へ依頼する必要があります。
ある程度の費用が必要なため、火災保険や補助金をうまく活用できれば、自己負担を抑えられます。
足場代を節約するなら外壁塗装など同時施工を検討するのもおすすめです。
被害が拡大する前に部分修理をすることで、トータルコストを抑え住宅を長持ちさせられます。
信頼できる業者へ見積もりを依頼し、自宅の屋根の状態を正確に把握することが大切です。




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