スレート屋根の塗装費用は?塗料別の相場と安く抑える方法を解説
2025.12.11 (Thu) 更新

スレート屋根の色褪せや剥がれが気になったとき、塗装を検討する場合もあるのではないでしょうか。
しかし、塗装費用はいくら必要なのか、見積もりが相場より高いのではないかと不安に感じている方もいるでしょう。
スレート屋根の塗装は使用する塗料で大きく異なります。
塗料の種類によって特徴や耐久性、費用が異なるためスムーズに塗装を行うためにも、事前に把握しておくことが大切です。
本記事では塗料別の塗装費用の相場と、安く抑える方法を紹介します。
スレート屋根を塗装するタイミングや塗装業者を選ぶときのポイントも解説しているため、参考にしてください。
【塗料別】スレート屋根の塗装費用の相場

スレート屋根の塗装費用の相場は、約30坪の住宅で60〜80万円です。
ただし、使用する塗料の種類によって大きく異なります。
塗料はそれぞれ耐久性や機能性が違うため、特徴を理解し予算や目的に合ったものを選ぶことが大切です。
シリコン塗料
シリコン塗料の費用は約1,800〜3,500円/平方メートルが相場です。
現在、広く普及しているシリコン塗料はコストパフォーマンスに優れ、耐久性と価格のバランスがよい塗料です。
耐用年数は4〜9年で、防汚性や耐候性も備えています。
初めての屋根塗装でどの塗料を選べばよいか迷ったときにもおすすめです。
フッ素塗料
フッ素塗料の費用相場は約3,000〜5,000円/平方メートルです。
フッ素塗料は、シリコン塗料よりも高い耐久性があります。
塗り替えの回数を減らし、長期的なメンテナンスコストを抑えたい場合に適しています。
耐用年数は外壁塗装で利用する際の12〜20年より2〜6年ほど短めです。
初期費用はシリコン塗料より高くなりますが、美観を長期間維持したいと考えるなら、フッ素塗料がおすすめです。
無機塗料
無機塗料の費用は約3,800〜5,500円/平方メートルが相場です。
無機塗料は、塗料の主成分にガラスやセラミックなどの無機物を含んでいます。
耐用年数は外壁塗装で利用する際の18〜20年より2〜6年ほど短めですが、紫外線による劣化が少なくフッ素塗料より長持ちします。
極めて高い耐久性を誇るほか、カビやコケが発生しにくい防汚性にも優れている点がメリットです。
初期費用は本記事で紹介した中でもっとも高価ですが、塗り替えの頻度を最小限に抑えられます。
長期的な資産価値の維持を重視する際におすすめできる塗料です。
スレート屋根の塗装費用を安く抑える方法

スレート屋根の塗装費用を安く抑えるポイントは以下のとおりです。
・自社施工の業者へ依頼する
・補助金、助成金制度を活用する
それぞれ詳しく解説します。
自社施工の業者へ依頼する
自社施工の業者は中間マージンを削減できるため、費用を抑えられる可能性があります。
ハウスメーカーやリフォーム会社に依頼すると、実際の工事は下請け業者が行うことが多く、その際に紹介料となる中間マージンが発生します。
一方、職人を直接雇用している自社施工の塗装店は中間マージンがかかりません。
同じ工事内容でも費用を抑えられる可能性が高くなります。
施工者と直接やり取りができるため、要望が伝わりやすく責任の所在が明確であるメリットもあります。
補助金・助成金制度を活用する
お住まいの自治体が、屋根リフォームに関する補助金制度を設けている場合、利用できる可能性があります。
国や地方自治体では、省エネ化や耐震性向上などを目的とした住宅リフォーム支援策を実施しています。
遮熱性の高い塗料を使用する省エネリフォームや、耐震リフォームと同時に塗装を行う場合などが補助の対象となる傾向です。
制度の有無や条件、申請期間は自治体によって異なります。
お住まいの市区町村のホームページを確認したり、リフォーム業者に相談したりするのがおすすめです。
スレート屋根を塗装する際のタイミング

スレート屋根を塗装する際のタイミングは以下のとおりです。
・10年を目安に塗装を行う
・汚れやコケがある
・塗装が剥がれている
いつ塗装をしたらよいのか悩んでいる方は、参考にしてください。
10年を目安に塗装を行う
スレート屋根は10年周期で塗装メンテナンスが必要です。
スレートの主成分はセメントです。
経年劣化が進むと防水性が弱まり雨水を吸収してしまうため、屋根材の耐久性と寿命の低下につながります。
大きな劣化になる前に、10年を目安に一度業者による点検を受け、塗装を検討するのがおすすめです。
汚れやコケがある
屋根の表面にカビやコケ、藻が発生しているのは、塗膜の防水性が低下しているサインです。
塗装の防水効果が薄れると、スレート材が水分を含むようになり、カビやコケが繁殖しやすい環境になります。
放置すると屋根材の劣化を早めるだけでなく、美観も大きく損ないます。
汚れやコケが目立ち始めたら、塗装メンテナンスを検討してください。
塗装が剥がれている
塗料の剥がれは、屋根材の保護機能が失われている証拠です。
紫外線や風雨の影響で塗膜が劣化すると、剥がれが生じます。
劣化が進めばスレート材に直接雨水が浸透し、屋根材の反りや割れ、さらには雨漏りの原因になる可能性もあります。
塗料の剥がれを発見した場合は、専門業者への相談が必要です。
スレート屋根を塗装する必要性

スレート屋根は美観の向上、屋根材を保護するために重要です。
長年の紫外線や雨風により、スレート屋根は色褪せたり、汚れが付着したりして古びた印象になります。
さらに、表面の塗膜が劣化していくとスレート材が雨水を吸収してしまいます。
定期的な塗装は美観を向上させられるほか、塗料の色を変えれば住宅のイメージを一新することも可能です。
塗膜の防水機能を回復させ、屋根の寿命を延ばすためにも塗装が重要です。
スレート屋根塗装の施工事例

実際に、スレート屋根の塗装を行った事例を紹介します。
工事前後の写真も掲載しているため、塗装イメージの参考にしてください。
【BEFORE】

【AFTER】

塗装前は屋根の汚れやコケ、カビなどの劣化が目立っていました。
高圧洗浄で汚れを落とし、3度塗りで仕上げています。
耐久性や防水性が向上し、見た目も新築のように生まれ変わりました。
スレート屋根の塗装を依頼する際の業者の選び方

スレート屋根の塗装を依頼する際の業者の選び方を紹介します。
・塗装実績が豊富にある
・口コミや評判がよい
・地域に密着している
それぞれ詳しく解説します。
塗装実績が豊富にある
塗装実績の豊富さは、業者の技術力と信頼性を見極めるうえで重要です。
多くの現場を経験している業者は、さまざまな形状のスレート屋根や劣化に対応できる知識と技術をもっています。
業者の公式サイトで公開されている施工事例を確認し、自宅と同じようなスレート屋根の塗装事例が豊富にあるかどうかをチェックするのがおすすめです。
何の塗料を使い、どのような工程で工事を行ったのかが詳しく説明されていると、より信頼できます。
業者を選ぶときは、塗装実績から安心して工事を任せられるかどうかを見極めることが大切です。
口コミや評判がよい
実際にその業者を利用した方の口コミや評判からは、公式サイトだけではわからない情報を把握できます。
GoogleマップのレビューやSNSなどで、第三者からの客観的な評価を確認してみましょう。
「職人のマナーがよかった」「工事中の進捗報告が丁寧だった」など具体的な内容で書かれていると安心できます。
よい評価だけでなく、悪い評価の内容に対する業者の対応も要チェックです。
真摯に向き合っていることがわかれば信頼できる業者だと判断できます。
複数の口コミ評判を集め、総合的に信頼できる業者へ依頼する必要があります。
地域に密着している
自宅から近い場所にある地域密着型の業者を選ぶのもひとつの方法です。
地元の業者は、何かトラブルが発生した際に迅速に駆けつけてくれるフットワークの軽さが魅力です。
地域の気候特性を深く理解しているため、環境に適した塗料や施工方法を提案してくれる可能性も高いといえます。
さらに地域密着型の業者は地元の評判を大切にしている傾向です。
工事後のアフターフォローや長期的なお付き合いを考えた場合にも、気軽に相談できる地元の業者がおすすめです。
スレート屋根の塗装費用を知り信頼できる業者へ工事を依頼しよう

スレート屋根の塗装は、美観の維持はもちろん、屋根材を保護し住宅の寿命を延ばすために重要なメンテナンスです。
費用はシリコンやフッ素、無機など塗料の種類によって大きく変動します。
それぞれの特徴と耐用年数を理解し、長期的な視点で選ぶことが大切です。
工事費用は自社施工の業者への依頼、補助金の活用によって抑えられます。
業者を探す際は自社施工であるかどうか、塗装実績が豊富で口コミ評判がよいかなどをチェックし、信頼できるところへ依頼してください。




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